2014年05月17日

空にかかる七色の橋

 先日の朝日新聞に「イグアスの滝(アルゼンチンとブラジルの国境にまたがる世界三大滝の一つ)」で月光に照らされた「ムーンレインボー」が浮かび上がったと掲載されていた。また、同じ日に中日新聞には三重県伊賀地方で水平の虹が現れたとの記事があった。
 そこで「虹」ついて調べてみた。雨上がりの空に現れる、幻想的な七色のアーチ。太陽の光が、空気中にある水滴の中で反射・屈折することで生じる「虹」である。本来、光は直進する性質を持っているが、空気中の水滴に侵入するときは一度屈折する。そして水滴の内面で反射し、また屈折して外へ出ていく。ポイントは、屈折時の角度だ。白く見える太陽光は、七色の光を含んでいる。この七色の光にはそれぞれ違う角度で屈折する性質があるため、水滴から出てくるときに七つに色別れする。これが虹の正体だ。
 虹が現れるのは、太陽の反対側の空で雨が降っている場所。正確には、太陽を背にして立った時、自分の頭の影が映るところから約42度見上げたところに虹が見えるのである。色の並び方は、アーチの外側から内側に向かって、赤、オレンジ、黄、緑、青、藍、紫の順にできる。波長の長い光から短い光という順序だ。私たちが一般的に見る「虹(主虹)」の外側に、もう1本の虹が見えることがある。これを「副虹」という。副虹は約51度の位置に見える。かなり高い位置で色も薄いので、見逃してしまうことが多い。主虹の色が濃いときは、外側に副虹が見えるチャンスである。副虹の色の並び方は主虹と逆でアーチの外側が紫で、内側が赤。
 虹は日中だけに見えるものではない。夜間、月の光でできる虹がある。これが冒頭で書いた「ムーンレインボー」「月虹」である。月の光は太陽よりも弱いため、月虹はまれにしか見ることができない。ハワイ諸島のマウイ島では月虹が観測されると、「先祖の霊が祝福と癒しをもって訪れる証」と考えられている。
 もう少しすると、梅雨の季節になる。梅雨空の合間に虹がみられることがあるかもしれない。虹が現れたら副虹を探してみよう。そして、虹の仕組みを確認(中1理科「光」の単元)しよう。

                                  
進学塾オネスト四日市校 
牛田光洋


posted by honest at 16:53| 理科